いつかはやってみたい「ナイトダイビング」しかし、夜の海に潜るのはちょっと怖いかも…と思ってる方は必見!

ナイトダイビングでの注意点と危険生物について簡単に解説いたします。

まずナイトダイビングでなくてはならない絶対に必要なアイテムは知ってもらいたいのが【水中ライト】。夜のダイビングに水中専用の防水ライトが無いとダイビングは不可能に近いです。


水中ライトには大きく分けて3タイプがある!

1つがリチウム電池を内蔵している「内蔵充電型

今のリチウム一体型のスマホ「iPhone」などを充電するのと同じだと思えばイメージしやすいとおもいます。

メリット:一体式なのであまり水没する可能性が少ない。衝撃に強い。壊れにくい。かなり光量がある。

デメリット:高額商品が多い。内臓電池なので蓄電能力が無くなった場合、メーカーに送り、交換が必要(修理代が高い)


2個目が「電池交換型」の水中ライト。

ひと昔のハロゲン電球ライトなどがイメージしやすいでしょうか?

電池を使ったら交換するタイプです。

メリット:電池交換式なので安く簡単に新しいものが手に入る。比較的新品でも安い。軽い。

デメリット:電池交換式なのでOリングが劣化。水没しやすい。光量が少ないのでナイトではあまり使えないライトもある(予備的ライトでは使えます)


そしてもう1が「充電電池交換型」の水中ライト。専用充電池を使って水中ライト。

こちらも電池交換タイプですがリチウム充電地を使用します。100均とかで販売している電池とは規格が違うのでご注意ください。

オススメ!

メリット:充電池交換式なので電池が劣化しても新しい電池と簡単に交換できる。電池がしばらく繰り返し使える。予備の電池を持っていけば現地にて充電された電池と交換できる。かなり光量があるので安心。手軽な料金で購入できる。軽い。

デメリット:Oリングが劣化すると水没する可能性がある。商品にあたりはずれがある。←ちなみにハズレはやっぱりパクリ伝統のアノ国の製品です。でも中には「お!」っていう製品もあるけど7割は水没関係なしに壊れますw

※今こちらで紹介している商品がマイベストの水中ライトです。アメリカのアマゾンサイトで人気No.1で私自身もこれを愛用しております。Oリングも2個ついており、壊れにくく、軽くて扱いやすいです。

大きく分けて3タイプある水中ライトですが、実は完全防水ではありません!

「水中ライト」と呼ばれているのに完全防水ではないとか、初めて知った時はかなり衝撃的でしたが。

正しくは「手入れや使い方を間違えると水没してライトが使えないということもある」という事です。

実際に自分も最初はちょっとぐらいの手入れで大丈夫。こんな事ぐらいで水没しないだろ~なんて思って何個か水没させたことがあります。水没させないためにも、ここでしっかりチェックしておきましょう!


Oリングのグリスアップはこまめに行う。

Oリング周りは常に綺麗に掃除を行う。

劣化したOリングはすぐに交換。

水中ライトには必ずOリングと呼ばれるシリコン製の防水リングが付いています。充電型のライトには充電器を差し込む場所、電池交換型のライトの場合は電池を入れる蓋の場所にあるはずです。このOリングに「グリス」を塗る事で、水の侵入を防ぐ事ができます。塗り方は「薄く・均等に」。心配だからといって塗りまくるのも良くないという事です。たくさん塗ってしまうと逆に厚みができ、余計にチリやホコリがついてしまい、水没する可能性があります。

また、グリスを塗った後は、髪の毛やゴミが付いていないか入念にチェックしましょう!髪の毛1本でも挟まると水没の原因となりますので、ここだけは慎重に確認しましょう。

さらに水中ライトを何度か使用しているとこのOリングが弱くなり、亀裂やたるみなどの劣化症状が出てきたらすぐに交換をオススメします。

じゃあ、Oリングはどこで売ってるの?と話になったときに便利なのが「ホームセンター」。水回り商品の場所にOリングだけのパーツが売っている商品棚があります。事前に劣化したOリングを水中ライトから爪楊枝とかで掘り出し、劣化したOリングを持っていき、新しいOリングと照らして同じサイズの物を購入することがオススメです。ホームセンターで売っているOリングは日本製でかなり丈夫に作られていて安心(^O^)

交換してから1年弱のOリング。かなり亀裂が入り、劣化しております。

金属の専用工具があればこのようにねじ込んでみるとわかりやすいですね。

この状態だとせっかくの水中ライト&充電池が水没で一気におじゃんになります。

Oリングを外す際もこのような金属の専用の棒があると便利ですがない方は爪楊枝などでも取り外し可能です。

近くのホームセンターの水回りコーナーで代替え用Oリングが売っているとおもいます。小さいホームセンターだと合うサイズが無い場合もありますので注意が必要です。ちなみにここはメイクマン浦添店。

純正品ではないので古いOリングを持っていきサイズを自分の目で確かめます。古いOリングはシリコンが伸びている為、新しいのを購入する場合は数ミリサイズが小さいの選ぶことをおすすめします。

もしない場合やどれを購入して良いのかわからない場合は水中ライトの購入先にて問い合わせをした方が確実です。

 

【よくある失敗例】

①純正とくらべてシリコンが太い→シリコンが太いためふたがしまりません。

 

②純正と比べて大きいサイズを買ってしまった→ふたを閉めるときにOリングが飛び出します。

 

③太いけど一回り小さいサイズを購入し伸ばせば入るみたいな→確かに入りますがかなりぎゅうぎゅうな感じになります。水中で水没する可能性があります。

新しいのを購入してきたらOリングにシリコンをつけて伸ばして、水中ライトにつけていきましょう。つける前に手は一度、水洗いしてチリやほこりを取り除いた方が良いかもしれません。

うん。ぴったし!交換終了です。これならしばらく水没の心配はありません。お疲れ様でした。

自分で交換する自信のない方は詳しい人にやってもらうかいつも通っているダイビングショップの担当者に手伝ってもらうのも1つの手です。水中ライトをしっかりメンテナンスして楽しいナイトダイビングをしましょう!


水中でのライトの使い方と注意点について。

水中ライトのメンテナンスが済んだら次は水中での使い方を説明します。

基本、水中では以下の事を守って使うようにしましょう。

【水中ライトは基本つけっぱなし】

よく「夜光虫を見るためにライトを消しましょう」と言われて光を消してしまう人がいますが、これは間違い!

もし、光を消した時に水中ライトを落としてしまったら探すのに時間がかかってしまいます。光をつけたままであれば万が一落としてもすぐに分かるので、基本光は消さないようにしましょう。

夜光虫を見たい場合は、光はつけたままライトを体に押し付けて、一時的に光が漏れないようにします。

また、タイプによってはスイッチのON / OFFの所にもOリングが使用されています。使い過ぎると劣化が進んでしまう場合もあるのでご注意です。

【必ず予備のライトを持つ】

メインのライトが使えなくなったら予備のライトに切り替えましょう。

ただし、予備ライトはダイビングを続けると言うより。安全に帰るための物だと思って下さい!

予備のライトもメインで使えるライトと同じ物だと安心できるとおもいます。

【人の顔にライトを当てない】

暗い所にいると段々目が慣れてくるのと一緒で、ナイトダイビング中は瞳孔が開いた状態になっています。そんな時に突然強い光を当てられたら、しばらく周りが何も見えない状態になってしまいます。

相手の表情を見たい場合は、相手のフィン先(足元)のあたりを照らすと相手の全体、様子、表情など見ることができます。

【水面方向へライトを照らさない】

水面に付近には「ダツ」と呼ばれる魚がいて、明るい光に寄ってくる習性を持っています。

このダツという魚、口の先が尖っていて、突っ込まれると大変痛いです。

光を当てたら必ず突っ込んでくる!というものではありませんが、備えあれば患いなし。極力水面付近を照らさないようにしましょう。

また、水面にいる時に、水面と並行方向に光を向けるのも、同様の理由から避けた方が良いです。

【ライトを使ったシグナル(合図)も事前にチェック】

ナイトダイビングでは、ハンドシグナルはあまりつかえません。なんせ暗いので。水中ライトを使って合図をしましょう。

ライトを使って大きな丸を描くようにまわせば「OK」。

ライトを振った場合は「NO」。または「トラブル」など、ナイトダイビングを始める前に事前に共通の合図を必ず確認しておきます。

【エアチェックも水中ライトを使い確認する】

ナイトダイビングでは基本、全体が暗いのでエアをチェックするときになかなか確認しずらい場合があります。残圧計には光を溜める事ができる「蓄光機能」が装備されています。ですので光を残圧計に押し当てることにより見やすくエアの確認ができます。

各ゲージには蓄光機能が装備
各ゲージには蓄光機能が装備

終わった後の水中ライトの手入れ

ダイビングが終わった後はできるだけはやく真水かぬるま湯にライトをつけておきましょう。時間経過とともに塩が固まってしまい、スイッチ等の塩固着をしてしまうからです。

オン、オフがある場合は水の中でカチカチとオンオフをやりましょう。なぜなら塩が隙間にも入り、固着して故障の原因になるからです。

しばらく使わない時は内蔵式ではない電池式の場合は電池を取り出しておきましょう。しばらく入れっぱなしの状態にしておくと電池が劣化して液漏れが発生するからです。

手入れをしっかりする事で長く水中ライトが使えるようになります。ちなみに水中カメラも一緒です(^O^)

使い終わったら電池を抜いて真水につけておきましょう
使い終わったら電池を抜いて真水につけておきましょう

ナイトダイビングで快適!水中ライトのワンポイントアドバイス!

購入した水中ライト。そのままでも普通に使えますがもっと快適に水中でストレスなく使いためのワンポイントアドバイスです。

まずは購入した水中ライトに「ステンレスのリング」と「真鍮製」または「オールステンレス製」のカラビナを取り付けます。

リングとカラビナはホームセンターなどで購入できます。

※リングに少しでもニッケルが混じっているとすぐに錆がでてきますので購入する際は商品の裏にある成分量の確認をしてください。もしくは詳しい店員などに聞いてください。

水中ライト側の小さな穴にステンレス製のリングを取り付けします。

ちょっと力がいる作業なので女性の方は大変かもです。

次にカラビナを取り付けします。

このようにセッティングすることでご自身のBCDなどに取り付けることができます。両手もつかえて安心です。また自然と重力の関係で下向きにライトが照射されるのでエントリーする際は足元を見ながら安全にエントリーすることができます。

手元ですぐに使いたいときはカラビナをつけているので簡単に取り外しができます。ナイトダイビングは暗いので水中のロストなどが結構ありますがこのようにしておくことでご自身の大切なダイビング用品が無くならずに済みます。水中ライトだけではなくすべての器材に言える事です。


ナイトダイビングには必ずいる「危険生物」の紹介

ナイトダイビングを開催するにあたり事前に知っておきたいのが毒や棘をもった危険生物の紹介です。昼間は暗い岩陰に潜んでいる危険生物達は夜になると我先にと言わんばかりに表舞台に出てきます。それではナイトダイビングの代表的な危険生物を紹介します。

ウミヘビ

最近よく見ます。夜の場合は寝ているのかジーとしていることが多いです。ちょっかい出さなければ向かってくることはまずないと思います。

特徴は神経毒は強く、噛まれると体が麻痺、動くことができなくなります。一部のウミヘビは青酸カリより強い毒を持っており、最悪の場合、死に至ることもあります。しかし、ウミヘビは臆病な性格で、アゴも陸上のヘビと違って、大きく開けることができない為、噛まれることは滅多にありません。ウミヘビに対して、触れることや、いたずらをすることは、やめましょう。

【噛まれてしまったときの対応】

 もしも噛まれた場合は、周りの人に助けを求めて水から上がって下さい。傷口を真水で洗い、毒が傷口から出るようであれば絞り出します。そしてかまれた部分よりも心臓が近い部分を縛り、毒がまわるのを抑えて下さい。すぐに救急車を呼ぶ、もしくは早急に病院にいき医師の診断を受けてください。


オニヒトデ

見るからにいかにも【毒あります!】って感じですよね。もちろん猛毒をお取扱いしております。

人気のyoutubeの方では「食べたり」する人がいてビックリします。よくこれを見て食べようと思う神経が私にはわかりません、、、、。

オニヒトデは大型のヒトデで大きさは30センチ~60センチほどまで成長します。多数の腕を持ち、全身が棘に覆われ、体の色は灰色や、オレンジ色、青色などさまざまで、珊瑚の下などに隠れています。たびたび沖縄でも大量発生が問題になり、駆除中の事故も発生しています。成長の速いミドリイシ類やコモン珊瑚類を食べ尽くして、成長の遅い珊瑚まで食べるため、珊瑚を死滅させてしまう危険性が問題視され、サンゴ礁環境のなかでは保全上有害とされています。

オニヒトデは全身を覆う毒針で、人を刺します。特にダイビング中や駆除作業のときに誤って触れてしまい、死亡するケースなどが報告されています。主な症状は痛みや腫れで、痛みは激痛と言われるほどの痛みになります。腫れに関してはすぐに腫れる場合もあれば、数日たってから腫れる場合もあります。指先を刺されただけで手がグローブのように膨れ上がる場合もあるようです。又、場合によっては毒に対してアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー反応を起こして、呼吸困難などの全身症状を生じる場合があり、最終的には死にいたるケースも発生しています。

【刺されてしまったときの対応】

ダイビングはすぐに中断して海から上がります。患部に刺さった針が残っていれば取りだし、刺された場所を圧迫してしぼり、毒を体外に出します。毒をある程度除去できたら、患部に45~55度の熱いお湯(できれば55度以上)を長時間かけ続け、毒を死活させます。いずれも医師の手当ては受けるようにしてください。


ガンガゼ

最近よくみますね。とあるyoutubeの方は駆除動画などあげてる方がいらっしゃいますね。増えすぎると海藻を食べ過ぎてしまい、海に悪影響をあたえるちょっと厄介者です。海藻など食べるものが無くなれば移動するのですが食い散らかしたあとは海藻の無い岩がごろごろと、、、。

ガンガゼはウニの仲間で長い棘に毒があり、刺さると激しい痛みをおこします。全体に黒紫色で上から見るとほぼ円形で底が平らな半球形をしています。棘は長いものは30cm以上に達します。一般的なウニであるムラサキウニやナガウニ、バフンウニなどは、多少触ったくらいではほとんど深傷にはなりません。しかしガンガゼの長い刺は細くて鋭く、その先端はウエットスーツやグローブも貫通して、簡単に人の皮膚に突き刺さります。表面に逆刺があり、しかも折れやすいために、皮膚内部に折れて残ることが多く、ひどく痛みます。

ガンガゼに刺された場合の症状は、炎症を起こし、腫れやヒリヒリとした強い痛みがあります。ひどい場合は手足の筋肉のマヒや呼吸困難を起す事もあります。さらに、棘は簡単に折れて刺さった体の中に残るので、いつまでも痛みを継続させます。

【刺されてしまったときの対応】

目に見える大きな棘は取り除いたほうが良いですが、取れない場合は無理せずに病院で取ってもらうようにしてください。刺された部位を消毒して真水で洗い、40~50℃のお湯に30分以上つけます。痛みや腫れが引かない場合は病院で手当てを受けるようにしてください。又、棘は数日待てば体内で溶けてなくなります。

ダイビング中に岩をつかんだり、ひざを突く時はガンガゼがいない事を確認してください。ウェットスーツやグローブ、ブーツ等を着用していても刺さりますのでナイトダイビングの際は注意が必要です。


ハナミノカサゴ

一見、すごくひらひらした背びれが豪華にみえますがこの子も毒ありです。ハナミノカサゴは全身の鰭をまるで白い羽のように広げて優雅に泳ぎます。ダイビング中もその姿に魅了され、写真を撮りたくなります。しかし、普段は動きが遅いのにしつこく追い回すと、急に素早くダイバーに向かって毒棘で攻撃してくることもあります。

頭部、胸鰭、背鰭に毒棘があり、毒性もとても強いので写真撮影はほどほどにしましょう。外見が似ている近似種では、ミノカサゴ、ネッタイミノカサゴ、キリンミノなどが沖縄でナイトダイビング中に良く見かけます。

【刺されてしまったときの対応】

刺されてしまった場合は患部が急激に痛み出し、膨張する。その後、全身に痛みが広がる。症状は腫れ・痛み・嘔吐・呼吸困難などを起こします。ダイビングはすぐに中止して、傷口を良く洗い、40度~50度の熱いお湯に60分~90分ほどつけます。痛みがひいても、棘が残っている可能性があるので医師の診断を受けるようにしてください。


オニカサゴ

ダイビングでは砂地や岩場などの水底に擬態している危険な魚が多数います。フサカサゴ科のオニカサゴやウルマカサゴ、オニオコゼ科のオニダルマオコゼ、オニオコゼ、ヒメオニオコゼなどが代表的な種かと思います。擬態しているので気がつかないで手をついてしまったり、中性浮力がとれないで水底を這いつくばってしまったりしていると、とても危険です。

 カサゴやオコゼの仲間は背鰭の棘に強力な神経毒があります。刺された箇所は紫色に腫れあがり、猛烈な痛みにおそわれます。重症になると呼吸困難や心臓衰弱まで起きる可能性があるのです。とくにオコゼ系はとりわけ毒性が強く、刺された人を死に至らしめることもあります。

【刺されてしまったときの対応】

 刺された場合は、傷口を真水で洗い、毒が傷口から出るようであれば絞り出します。その後、やけどに注意しながら40~50度ぐらいの熱湯に60~90分つけます。棘が残っている可能性があるので病院での診察を必ず受けましょう。


オニダルマオコゼ

見てください!このブサカワwww。自分だけでしょうか?一見怖いですが怖いです。猛毒です。

ダイビングでは砂地や岩場に擬態しているオコゼやカサゴの仲間には注意が必要です。そのなかでも魚類史上、最強の猛毒を持つオニダルマオコゼには特に気をつけるようにして下さい。オニダルマオコゼは体長40センチを超えるオコゼの王様です。全体的に丸く、口と目は上を向いています。背鰭に袋状の皮膚をかぶった棘があり、強力な神経毒を分泌します。オニオコゼ亜科の仲間はすべて背鰭に毒腺を持っていますが、オニダルマオコゼはとくに毒性が強く、刺された人を死に至らしめることもあります。

 浅い水深から生息していて、岩にそっくりの姿をして、砂泥中に体を半分埋もれさせるなど見つけづらい状態でいることが多いため、シュノーケリングやダイビングを行う際にはとくに注意が必要です。目視確認が難しく、ダイビング中に気がつかないで手をついてしまったり、誤って踏みつけると、ダイビングブーツさえも突き抜けて足の裏に深く刺さることがあります。

 刺された箇所は紫色に腫れあがり、猛烈な痛みにおそわれます。刺された箇所によってはその部分が壊死することもあります。重症の場合はあまりの激痛に意識障害を起こし呼吸困難、痙攣、最悪の場合は死亡するケースがあります。一度オニダルマオコゼに刺されると、スズメバチに刺されるのと同様、アナフィラキシーショック(アレルギー反応の一種)を起こすことがあり、膝ほどの水深でも間違って刺されれば、動きが取れなくなり溺死する可能性もあります。

【刺されてしまったときの対応】

 刺された場合は、周りの人に助けを求めて水から上がって下さい。傷口を真水で洗い、毒が傷口から出るようであれば絞り出します。そして刺された部分よりも心臓が近い部分を縛り、毒がまわるのを抑えて下さい。毒はタンパク質なのでやけどに注意しながら40~50度ぐらいの熱湯に60~90分つけます。救急車を呼ぶ、もしくは早急に病院にいき医師の診断を受けてください。


ヒョウモンダコ

タコの形をしていますがもちろんタコです。タコはタコでも毒をもったタコ。サイズは10cmにも満たないのでタコヤキの材料にしても大きくありませんのでそんなに食べごたえはありませんwww

もしかしたらいつのまにか足元にいる可能性がありますの注意が必要です。

このヒョウモン柄のタコは猛毒のテトロドトキシンを唾液に持ちます。テトロドトキシンは青酸カリウムの850倍の毒性を持ち、フグの仲間に含まれているものとして有名である。誤って体内に入っていしまった場合は、吐き気や痙攣、痺れなどの症状がでる。最悪の場合は死に至ることがある猛毒なので大変注意が必要である。近年の研究では唾液以外の筋肉や皮にも毒素を持つことがわかっているので決して食してはいけない。テトロドトキシンは、水で洗い流したり加熱処理をおこなっても毒素は分解されない。また、解毒剤もない。万が一毒に侵された場合は、すぐに救急車を呼び対応してもらうこと。

ヒョウモンダコは、その名の通り体に「豹紋」が現れます。タコは周囲の岩や海藻に擬態するため、体色をすばやく変化させることができます。ヒョウモンダコは、刺激を受けると青い輪や線の模様のある明るい黄色に変化します。この模様がヒョウ柄を思わせることから、名前がついています。

唾液および筋肉・体表に猛毒のテトロドトキシンが含まれています。テトロドトキシンはフグの毒としても知られており、人の経口摂取による致死量は1~2mgで、青酸カリの850倍程度の毒性を持っています。

ヒョウモンダコは身の危険を感じたり餌の捕獲時にテトロドトキシンを含む唾液を吐いたり、噛み付いて注入します。

以上。一部のナイトダイビングでの危険生物を紹介してきまたが事前に危険生物を理解してもらえれば安全にナイトダイビングを経験できると思います。とにかく危険生物がいたら「あまり近づかない」「興味本位で触らない」「しっかりと中性浮力をとる」です。これからナイトダイビングをはじめてされる方も、ナイトダイビングの経験済みな方も今一度、身を引き締めてダイビングを楽しみましょう(^O^)

準備ができたらいざ、神秘の世界、ナイトダイビングへ!

水中ライトの使い方、メンテナンス方法、そして危険生物の理解などナイトダイビングならではの注意点をご紹介してきましたが、それでも心配だという方は、ナイトダイビングを経験した事がある友人や夜の海を知り尽くしたガイドの方に話を聞いてみて下さい。

直接経験した方なら適切なアドバイスをくれるはずです。

しっかりとした事前準備と正しい知識を身につけて、安全にナイトダイビングを楽しみましょう!